翻訳日:2020/02/28
原文: https://www.cdc.gov/handwashing/when-how-handwashing.html
手を洗うべきタイミングとその方法
手洗いはあなた自身とあなたの家族を病気から守る最良の方法のひとつです。手を洗うべきタイミングとその方法を覚えて健康に過ごしましょう。
健康で過ごすために頻繁に手を洗いましょう
頻繁に手を洗うことはあなた自身と大切な人の健康維持に役立ちます。特に次に示すような、病原体に触れたり広げたりする可能性が高いタイミングで行うとよいでしょう。
- 調理の前、調理の最中、調理の後
- 食事をとる前
- 下痢や嘔吐をしている病気の家族の世話をする前後
- 傷の手当てをする前後
- トイレから出た後
- おむつを替えたり、トイレから出た後の子供を綺麗にした後
- 鼻をかんだり、咳をしたり、くしゃみをした後
- 動物や動物のエサ、動物の糞尿に触った後
- ペットのエサやおやつを扱った後
- 生ごみに触った後
5つのステップで正しく手洗いしましょう
手洗いは簡単で、病原体を広げるのを防ぐのに最も効果的な方法のひとつです。手を清潔に保つことで、病原体が人から人、ひいては地域全体へ広がるのを防ぐことができます。家庭や職場から、保育園や学校や病院に感染を広げないようにしましょう。手を洗うときは常に、次に示す5つのステップを守ってください。
- 濡らす:清潔な流水(水でもお湯でもOK)で手を濡らし、蛇口を止め、石鹸をとります。
- 泡立てる:手の平と石鹸をこすり合わせて石鹸を泡立てます。手の甲、指の間、爪の間にも泡をつけます。
- こする:少なくとも20秒間手をゴシゴシこすります。時間の目安は、「ハッピーバースデートゥーユー」を最初から終わりまで2回歌う長さです。
- すすぐ:清潔な流水で手をよくすすぎます。
- 乾燥:清潔なタオルかエアータオルで手を乾燥させます。
どうして?推奨の背景にある科学的根拠についてはこちらをお読みください
水と石鹸が使えないときには、手指消毒液を使いましょう
多くの場合、病原体を取り除く最良の方法は水と石鹸で手を洗うことです。水と石鹸がすぐ使えない場合は、アルコール度数60%以上の手指消毒液を使うのもよいでしょう。アルコール度数が60%以上であるかどうかはラベルに記載されてあります。
多くの場合、手指消毒液は手についた病原体の数を速やかに減らすことができます。ただし、
- 手指消毒液はすべての種類の病原体を取り除きません。
- 手が目に見えて汚れていたりべとついている場合、手指消毒液は十分に効果を発揮できない可能性があります。
- 手指消毒液は農薬や重金属などの有害物質を取り除けない可能性もあります。
手指消毒液の使い方
- 片方の手のひらにジェルを適量(ラベルに記載の量)とります。
- 手をこすり合わせます。
- 手のひら、手の甲、指の間から指先まですべてカバーするようにしっかりこすり、乾燥させます。およそ20秒以上かけてください。
注意!アルコール系手指消毒液を数口以上飲み込むとアルコール中毒になる恐れがあります。手指消毒液は小さなお子さんの手の届かないところに置いて、使うときは目を離さないようにしましょう。詳しく知りたい方はこちら
新・手洗い推進運動:”清潔な手で人生はもっと良くなる”

10月15日の世界手洗いの日を祝うため、CDCは”清潔な手で人生はもっと良くなる”運動を開始しました。この運動は大人が毎日の生活の一部として手を洗うこと、親が子供のお手本として手を洗うことを奨励しています。”清潔な手で人生はもっと良くなる”運動のWebサイトでは、地域での手洗いの促進に役立つ資料をダウンロードできます。
手洗いについてさらに詳しく知りたい方は、CDCの手洗いのWebサイトをご覧下さい。
*翻訳は現時点での暫定的な情報を元に作成されています。本記事の利用については、各施設および個人の臨床医の判断と責任下で利用してください。