COVID19医療翻訳チーム(covid19-jpn.com)

有志医療者による海外論文の翻訳、医療情報

ILPN_介護施設でのCOVID-19アウトブレイクに関連する死亡率

翻訳日:2020/05/06

原文: Mortality associated with COVID-19 outbreaks in care homes: early international evidence
最新データ:International reports on COVID-19 and Long-Term Care

介護施設でのCOVID-19アウトブレイクに関連する死亡率:

初期の国際的なエビデンス

1.主な調査結果
・COVID-19に関連する介護施設居住者の死亡数に関する公式データは多くの国で利用できませんが、データを公開している国の数は増えています。
・検査が可能かと政策の違い、および死亡の記録の方法が異なることにより、国際比較は困難です。
・COVID-19に関連して死亡を定量化するには、主に3つの方法があります。陽性と判定された人の死亡(死亡前または後)、COVID-19の疑いのある人の死亡(症状に基づく)、および超過死亡(前年度の同じ週の死亡の総数との比較)
・13か国の公式データによると、COVID-19に関連する死亡があった介護施設居住者の割合が低い国ほど、死亡者総数が少ないです。
・香港の介護施設では感染や死亡はなく(合計4名の死亡と全人口で1,040例の感染のみ)、シンガポールでは18名中2名が介護施設居住者でした。
・合計100人以上の死亡があり、公式データがある他の国(ベルギー、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、ノルウェー)では、介護施設居住者のCOVID関連死亡の割合は、ハンガリーの19%からカナダの62%に及びます。
・ドイツのデータによると、死亡の36%は、介護施設だけでなく刑務所やその他の集団生活環境を含む共同住宅でも発生したとされています。
・イタリア、スペイン、イギリス、アメリカの介護施設で多数の死者が出ましたが、これらの国の公式データは不完全であるか、解釈が難しいです。

2.介護施設の居住者とスタッフに対するCOVID-19の影響の測定:不完全で限られたデータですが、資源の割り当ての決定には不可欠

介護施設に住む人々が特に深刻なCOVID-19感染に対して脆弱であり、結果として死亡率が高くなっているという国際的なエビデンスが増えています。また、病気や自己隔離措置のために十分なスタッフがいないために、これらの国々では介護施設が運営できなくなる例も数多くあります。 この資料では、「介護施設」とは、何らかの形で長期介護が必要な人々を収容するすべての非急性の住宅および介護施設のことです。介護施設と見なされるものは、ほとんどの国によって異なることに注意することが重要であり、このため、本報告に要約されているデータが厳密には比較できないことを意味します。

居住者とスタッフに対するCOVID-19の影響は、2つの方法で明らかになりました。短期間に多数の死者が出たり、多くのスタッフが病気か自己隔離をして、公式および非公式の情報源から介護施設居住者と推定される死亡が増加しているために介護施設の悲惨な新規ニュースが急増するようになります。

いくつかの国では、介護施設の人(スタッフと居住者)に対する検査を体系的に始めました。これは、介護施設での感染と死亡の規模、および病気の蔓延を追跡するために症状で判断する限界を認識することが増えたためです。たとえば、カナダのオンタリオ州では、介護施設の人々がCOVID-19の可能性の高い症例による死亡の70%以上を占めていて、介護施設が現在起こっているアウトブレイクの始まりとなっているため、地方政府から検査の増加を求める命令が最近出されました。この特定の人々の検査は、介護施設のスタッフと居住者の間の二次的な感染率と二次的な臨床的な発生率、感染の無症状率、COVID-19感染の致死率などを含むCOVID-19の真の影響を判断するために重要です。

死亡に関するデータを比較する際のもう1つの問題は、一部の国ではデータが死亡した場所のみを記録している一方で、介護施設居住者の病院での死亡を報告している国もあります。このレポートでは、可能な限りこれを明確にするように努めました。在宅介護者が病院に転院するかどうかの程度にも違いがあるかもしれません。

このレポートの作成者は、既存のデータの制限を十分に認識しており、ここに提示されたデータが直接比較できるとは考えていません。ただし、これらのデータを共有することは重要です。なぜなら、介護居住者とスタッフの感染と死亡のレベルがタイムリーに(不完全であっても)計測されない場合、政策立案者に介護施設におけるCOVID-19の影響の規模を警告する機会を逃す危険があるからです。これにより、希少な資源(検査、個人用保護具、医療関係者、医薬品を含む)が割り当てられる可能性があります。それは、COVID-19に関連した幾つかの最も大きい課題が発生している状況を取り除きます。

この文書は、新しい情報とデータが利用可能になると更新および改善され、3種類の出典(疫学研究、公式推定値、ニュースレポート)からの情報を要約しています。

3.COVID-19に関連する死亡を推定する方法

COVID-19に関連する死亡を記録するには、主に3つの方法があります。これらの異なる方法を通じて得られるデータの違いを理解し、COVID-19の影響を減らすための戦略を創出するために必要な情報を生み出すという観点から、これらの各方法の役割を考慮することも重要です。

a.COVID-19の検査で陽性となった人の死亡数
COVID-19の疑いのある全員が生存中または死後のいずれかで検査できた場合、この方法は、COVID-19に感染して死亡した人の最も正確な人数を示します。これらのデータは、病気の疫学と、人々の様々な特性や健康状態の違いによって、致死率、長期後遺症などの点で、どのように影響するかをより知るために非常に重要です。

この方法は、ある集団または特定の集団における疾患の影響の推定値を提供するには、多くの制限があります。最初の制限は、症状のあるすべての人々を検査する能力を持っている国が非常に少ないことです。2つ目は、特に健康状態に問題のある在宅介護者の間で、他の潜在的な状態(たとえば、尿路感染症)に起因する可能性のある非典型的な症状(せん妄など)が感染とともに現れ、その結果、症状が潜在的なCOVID-19として識別されないため、一部の人が検査されない可能性があります。多くの国では、少なくとも最初は、介護施設が検査を優先的に受けさせなかったことに注意することも重要です。つまり、COVID-19の陽性検査で死亡した人の数に依存すると、介護施設で起こったほとんどの死亡を見逃すおそれがあります。この方法の別の制限は、他の状況で医療サービスを使用していない人や社会的に孤立している数を把握するのが困難であるため、COVID-19に間接的に関連する死亡が含まれないことです。

b.COVID-19の疑い症例の死亡数
COVID-19に関連する死亡を測定しようとする別の方法は、現在ベルギー、カナダ、アイルランドで行われているように、疑わしい症例を数えることです。この方法は、死亡の理由を間違えるリスクがあります。短期的には、この方法は、検査の優先順位によって生じるバイアスの影響を受けず、情報をタイムリーに提供できるという利点があります。介護施設での死亡数を推定する場合、特に初期検査の優先順位が完全に病院に集中している場合、疑わしい症例を記録するシステムは、介護施設および在宅介護におけるCOVID-19に関連した死亡の潜在的規模に関して重要でタイムリーな情報を提供します。それは、たとえば、カナダのオンタリオ州で観察されたように、介護施設または在宅介護するスタッフの検査を増やすという決定を後押しします。

c.COVID-19パンデミック中の超過死亡数を過去数年間と比較する
COVID-19パンデミック中の死亡数を、過去数年の同じ数週間または数か月に発生した死亡数と比較する(「超過死亡率」)ことは、 COVID-19に間接的に関連する死亡も含めることができるという利点があります。死亡率に関するこれらのデータは、通常、死亡の登録を通じて国の統計局によって収集されます。ほとんどの国では、死亡が発生した日付と登録された日付の間に遅れがあることに注意することが重要です。死亡場所(病院、介護施設、個人住宅など)ごとの区別は、常にタイムリーに利用できるとは限りません。

4.介護施設居住者のCOVID-19に関連する死亡率に関する国際的なデータ

この項目は、多くの国から入手可能な最新情報を収集することを目的としており、新しい情報が入手可能になると定期的に更新されます。

ここで報告されるデータは比較できないことに注意することは非常に重要です。公式の情報源からのデータが可能な限り使用されており、入手できない場合は、ニュースレポートからの情報が収集されています。注意すべきいくつかの警告があります。

-これまでのところ、いくつかの国に関する情報しかありません(貢献できる場合は、a.comas @ lse.ac.ukまでメールでご連絡ください)。
-介護施設でのCOVID-19に関連する死亡を記録するためのシステム(および 介護施設の定義)は、国や地域によって異なります。

オーストラリア

オーストラリア政府の保健省は、4月15日に介護施設でのCOVID-19に関連する死亡と在宅介護サービスの使用者の死亡を最初に発表しました。5月3日、オーストラリアでは合計95人が死亡しており、そのうち24人は、助成された高齢者介護施設に住んでいた年齢の居住者でした。また、公的助成を受けた在宅ケアを利用した人々の死亡は3人でした。 介護施設の居住者は、全死亡の25%を占めました。これらの数値は、COVID-19の検査で陽性であった人に基づいており、居住地に関するものであり、死亡地ではありません(病院で死亡した居住者を含む場合があります)。

ベルギー

ベルギーは、4月11日に最初に介護施設での死亡数の公式な推定値を報告しました。データは、COVID-19に関する非常に詳細な疫学的日報を発行している公的研究機関であるSciensanoによって収集されています。これらには、介護施設での死亡数に関するデータ(「メゾンドレポ」)が含まれています。 4月15日の時点で、レポートには介護施設内で行われた検査の数も含まれています。 病院外での死亡について、ベルギーは「確定」の症例(検査または4月1日以降の胸部スキャン)と、患者が検査されていなかったが医師が症状が COVID-19であると確定した「疑い例」の両方を報告しています。

5月3日、ベルギーではCOVID-19に関連して7,844人が死亡し、そのうち4,164人が介護施設で死亡しました(53%)。報告には疑い例も含まれており、全死亡のうち、在宅介護による全死亡の83%が疑い例であり、確定されたのは17%だけでした。介護施設での報告された死亡率は、これらのデータが最初に公開された4月11日の42%から5月3日の53%に増加しています。

レポートには、4月10日以降に検査された介護施設のスタッフと居住者の数に関するデータも含まれています。 5月3日現在、88,883人のスタッフが検査を受け、そのうち3%が陽性で、陽性となった人の72%が無症状でした。検査を受けた68,336人の居住者のうち、7%が陽性で、そのうち74%が無症状でした。

介護施設居住者の死亡数に関するデータは統計速報では報告されていませんが(介護施設での死亡数のみ)、この速報では5月3日までの直近24時間で、全ての新規入院の23%が介護施設からであったことが報告されています。

カナダ

3月5日、カナダの長期介護施設での最初の集団発生がブリティッシュコロンビア州(BC)で報告され、バンクーバーのリンバレーケアセンターのスタッフがCOVID-19の検査で陽性を示しました。3月8日、在宅の住人がカナダ人として最初にCOVID-19で亡くなりました。3月初旬から、BC州の保健担当官は記者会見を通じて介護施設での症例数と死亡数について定期的に最新情報を公開しています。同様に、他の多くの州の医療担当官や首相は、カナダの介護施設におけるCOVID-19の蔓延について頻繁に最新情報を提供しています。しかし、最近になってようやく、BC州疾病管理センターによる3月23日から始まった州の疫学レポートの一部や3月31日の公衆衛生オンタリオで、介護施設に関する報告が体系的に発表されました。ケベック州は、4月13日の時点で、介護施設での居住者の症例数と死亡数を開示している最新の州です。他のカナダの州と準州では、介護施設での事例がないか、事例が少なすぎて、意味のある情報を提供できません。

ブリティッシュコロンビア州では、BC Center for Disease Controlが5月1日に発表した数値は、COVID-19により合計112人が死亡したことを示しています。そのうち70人(63%)は、急性期医療施設、介護施設、補助や独立した生活施設を含む介護施設の患者/居住者でした。 同日、州で合計2,145例の確定したCOVID-19症例があり、そのうち260例(12%)がこれらの施設の患者/居住者でした。

5月1日にアルバータヘルスが提供した最新の推定では、アルバータ州でCOVID-19のより、州で合計92人が死亡し、そのうち64人(70%)が長期介護施設の居住者でした。同日、州で合計5,355の確定されたCOVID-19の症例があり、そのうち580(10%)は、介護施設のスタッフと居住者でした。

オンタリオ州で最新の5月2日に公表された公式の数値は、24時間介護と日常生活での個人的なサポートを必要とする個人に介護を提供する施設である、長期介護施設からのデータのみに基づいています。同日、州では合計17,553件のCOVID-19症例があり、長期介護居住者では2,488件(14%)、長期介護スタッフでは1,224件(7%)がアウトブレイクで確定されました。公式報告書には、COVID-19の結果として合計1,216人の死亡者が含まれており、そのうち590人(49%)が長期介護施設の居住者でした。これらは、州の公衆衛生局(公衆衛生オンタリオ)への報告が遅れが出ることと公衆衛生オンタリオの毎日の疫学的要約から抽出された情報であることから、公式の州の報告書からのデータに基づいた長期介護を必要とする人々におけるCOVID-19の正しい影響をかなり過小評価している可能性があることに注意が必要です。たとえば、オンタリオ州の介護省は、同じ日に介護施設で954人の死亡を報告しました。介護省から報告された症例数は、それぞれ2,719人(住民)、1,594人(職員)でした。また、公式のデータソースでは、高齢者向けの他のタイプの個人的な住居(老人ホームや介護付き生活施設など)で発生した症例や死亡を、市中の個人と区別していません。その結果、長期介護施設での症例数と死亡数は、オンタリオ州政府の報告よりもはるかに多くなる可能性があります。過少報告の大きさを説明するために、National Institute on AgeingのLong-Term CareのCOVID-19トラッカーオープンデータワーキンググループから最近発表された数は、長期介護施設、老人ホーム、介護付き生活施設を含む長期介護環境の居住者に約4,416件の症例と1,021人の死亡があることを示唆しています。

ケベック州は、カナダでCOVID-19に関連する症例数が最も多く、死亡者数が最も多い州です。4月29日の政府発表とメディア発表の両方からの最新の推定によると、州で起こったCOVID-19により合計で1,859人が死亡し、そのうち1,469人(79%)が長期介護施設居住者でした。ケベック州では、長期介護施設から報告された数には、独立した施設と介護施設の両方に居住する人が含まれていました。同日、州では合計27,538例のCOVID-19が確定され、そのうち6,172例(22%)が長期介護施設に住んでいる人々でした。

カナダでのCOVID-19の症例と死亡の大多数は、ブリティッシュコロンビア、アルバータ、オンタリオ、ケベックで発生しています。ノバスコシア州では、最近、長期介護施設でCOVID-19の症例数が急増しています。5月2日の時点で、州内のCOVID-19と確定された合計971症例のうち、長期介護施設の居住者で239症例(25%)です。州で記録された37人の死亡のうち、33人(89%)が長期介護施設の居住者です。マニトバ州に居住する介護施設居住者による死亡の報告によると、長期介護施設に住む少なくとも2,227人のカナダ人がCOVID-19により、これまでに死亡しています。 5月2日時点でカナダの公衆衛生局によって報告された3,566人の死亡と比べて、これは国内のすべてのCOVID-19死亡の62%に相当します。

デンマーク

4月24日、デンマークの養護施設の居住者の間で、COVID-19に関連する133の検査で確定された死亡がありました。その日に確定された合計394人の死亡のうち、養護施設居住者の間で確認された死亡は33%でした。

フランス

フランスは最初に3月31日に介護施設の人々からと推定される公式の発表がありました。その後再び4月7日に発表して、4月12日から数値が日々分かるようになりました。介護施設居住者の全死亡数の割合は39.2%から51%の範囲です。

5月2日に保健省が発表した最新の数値では、COVID-19により、合計24,760人の死亡が報告され、そのうち12,511人(51%)が介護施設に居住していました。これらのうち、9,273人(介護施設居住者の全死亡の74%、全死亡の37%)が介護施設で死亡し、ほとんどが「疑い例」(医師がCOVID-19に関連している症状と確定した場合)で、病院(検査で確定された)では3,238人が死亡しました。COVID-19感染が確定された130,979例のうち、70,688人が介護施設の居住者でした。

4月30日の詳細な疫学的な報告は、追加情報を提供しています。3月1日から4月27日までの間、COVID-19が疑われる37,066名のスタッフがおり、そのうち16,659名が検査で確定され、69,845名が住民(30,972名が確定)でした。

ドイツ

ドイツのロバートコッホ研究所は、4月22日にさまざまな医療環境における最初の公式の感染数と死亡数を発表しました。介護施設や養護施設の人々は、感染防止法(IfSG)の§36の対象となります。§36には、障害のある人やその他の介護の必要がある施設、ホームレスの避難所、亡命希望者、帰還者、難民のコミュニティ施設、および大規模な宿泊施設と刑務所に住む人々も含まれます。

4月22日以降、RKIは毎日更新を提供しています。ドイツでは、医師やその他の医療従事者は、COVID-19の疑われる各症例について地域の保健当局に通知する必要があります。保健当局は、1営業日以内に、連邦州内の関連する最高の保健当局に情報を送信します。次に、ロバートコッホ研究所に関連データを提供します。報告が遅れる可能性があります。そのため、ここに示すデータは、特定の日付におけるCOVID-19およびCOVID-19関連の死亡の症例数を完全には表していない場合があります。後で送信されるデータは、関連する日付に追加されて、合計ケース数に反映されます。ここに記録されたデータには、臨床評価とは無関係に検査室診断後に確定された症例のみが含まれます。さらに、ロバートコッホ研究所は、送信される症例の37%で介護環境の情報が抜けていることを助言しています。つまり、特定の介護環境で影響を受ける人々の数は、最小の症例数を表しています。

2020年5月3日、共同環境に住んでいる12,367人とこれらの環境で働いている7,380人(IfSGの§36で定義される)がCOVID-19に感染していました。これらのうち、2,729人の住民/要介護者と295人のスタッフが入院し、2,401人の住民/要介護者と30人のスタッフが亡くなりました。およそ6,400人の住民/介護者と6,100人のスタッフが回復したと推定されています。5月3日のドイツでの合計死亡数は6,649人でした。そのため、共同生活での死亡者数は全死亡者数の36%を占めています(共同生活でのスタッフの死亡を含む36.5%)。これまでのところ、介護施設での疑いのある死亡数や超過死亡率に関する情報はありません。

ドイツからのこれらのデータには、ホームレスの避難所、難民や刑務所の収容所などの共同環境が含まれており、より若い人口が住んでいる可能性があるため、この報告で他の国で提示された介護施設のデータと直接比較できないことを強調することが重要です。しかし、これらのデータは、ドイツでは合計で同様の死者数を持つ他の国と比較して、介護居住者がすべての死者の中で占める割合が少ないことを示唆しています。

香港特別行政区

2020年5月3日の政府の毎日の更新によると、COVID-19と確定された症例は1,040件あります。 そのうち4人が亡くなりました。これまでのところ、介護施設での感染や死亡はありません。

ハンガリー

4月18日、ハンガリーの外科医総長は、COVID-19に関連して合計172人の死亡が報告され、そのうち33人がLTCの家に居住していました(19%)。COVID-19の死亡は、検査で陽性で死亡した人々と定義されています。65歳以上の人口の3%未満がハンガリーの介護施設に住んでいるため、ハンガリーの介護施設での死亡の割合は他の国よりも低いと予想されます。

アイルランド

アイルランドには、COVID-19感染の症例に関する疫学情報を収集するための集中システムがあります。COVID-19に関連するすべての介護環境および住居でのすべての死亡は、健康予防監視センターに通知され、公式の死亡数に含まれます。介護施設での通知された死亡の数は、政府の日報で発表されます。

4月30日の時点で、アイルランドではCOVID-19の確定例20,612人、死亡数1,232人、検査室で確定された死亡数1,011人が登録されています。合計4,590件の症例がコミュニティの居住環境にあり、そのうち3,679件が養護施設でした。全死亡者のうち735人がコミュニティの居住環境で発生し、そのうち630人が養護施設で発生しました。したがって、COVID-19に関連する死亡の推定60%は、コミュニティの居住環境で死亡した人々です(養護施設では51%)。

アイルランドは、1月1日から4月19日までの期間、長期介護付き住宅施設で死亡率調査を実施した。5月1日に公開されたデータは、その期間にこれらの施設で3,368人の死者が出たことを示しており、そのうち616人がCOVID-19に関連していました。COVID-19に関連する616人の死亡のうち、395人が検査室の検査で確定され、221人がCOVID-19による死亡の可能性が高いです。

イスラエル

イスラエルで最初のCOVID-19患者が2月27日に診断され、それ以来、確定患者数は15,782人(4月29日現在)に増加し、120人が重症で202人が死亡しています。死亡者のうち65人が長期介護居住者(32%)でした。イスラエルの長期介護施設での最初のアウトブレイクは、最初の患者がイスラエルで診断されてから16日後の3月中旬に始まりました。最初のアウトブレイクからわずか1か月後、大規模な世論と長期介護施設の管理者からの助けの要請を受けて、イスラエル政府は、COVID-19アウトブレイクの長期介護施設を管理する全国レベルのチームを任命しました。

イタリア

最新の公式情報源は、4月6日に発行された国立衛生研究所の暫定レポートで、イタリアの高齢者向け4,629か所の介護施設のうち2,166か所に送信された調査に基づいています。 それが発表された時点で、44,457人の居住者がいる577の施設が回答しました(調査に参加するように招待された人の26%、イタリアのすべての介護施設の10%強)。2月1日から4月6日までの間に回答した施設では3,859人の死亡があり、居住者の約8.6%であり、地域差もあり、たとえばロンバルディアでは13.1%、ベネトでは7.0%でした。これらの死亡の37%がCOVID-19に関連していたと推定されています(居住者の総数の3%)。 LTCcovid.orgで公開された国内報告には、COVID-19がイタリアでの長期介護の使用と提供にどのように影響したかについての詳細情報があります。

ノルウェー

4月15日、ノルウェー公衆衛生研究所は、施設/介護施設で発生したCOVID-19に関連する死亡数に関するデータを公開しました。これはその後、毎日午後1時に発行される日報に含まれています。 5月2日の最新の報告によると、COVID-19に関連して確定された211人の死亡のうち、80人(38%)が病院で、127人(60%)が医療機関(介護施設およびその他の施設)で、3人(1 %)個人の家で発生したことを示しています。ノルウェーの新聞VGは、介護施設を含むすべての死者の場所に関する詳細なデータを公開しています。

ポルトガル

公式の報告は発表されていませんが、ポルトガル政府は、養護施設での死者数をメディアに発表しました。4月23日に発表されたデータによると、これらの養護施設では327人が亡くなり、国内の全死亡者数の40%となっています。

シンガポール

COVID-19に関する疫学的情報を保健省で中央的に毎日収集し、公開しています。 5月3日の時点で、COVID-19感染が確定された症例は18,205人、死亡者は18人(0.1%)です。養護施設では、COVID-19に関連した2人の死者が出ています。養護施設居住者の死亡は、COVID-19感染が確定された人の合計死亡数の11%を占めました。

スペイン

4月3日、スペインの保健省は、すべての地方政府に養護施設での死亡に関するデータを同質な方法で提供するよう要求しました。これは、全国的な推定値を得るために行われました。各コミュニティが毎週火曜日と金曜日に省に送信する必要があるデータは次のとおりです。

-2020年3月8日から現在までの養護施設における死亡者の合計。
-2020年3月8日から現在までの、養護施設でCOVID-19と確定された死亡の合計。
-2020年3月8日から現在までの養護施設でCOVID-19に適合する症状(確定していない)を伴う死亡の合計。

5月3日の時点で、スペインの保健省は、地方政府から提供された情報の方法論の不一致により、スペインの介護施設でのCOVID-19による死者数に関する公式データを提供していません。データはスペイン国内のテレビによって定期的に公開されています。5月3日のデータによると、養護施設での死亡者数は16,878人で、この情報源によるとスペインのCOVID-19による全死亡者の67%に上ります。 最多の死亡者数はマドリード(5,828)とカタローニャ(3,044)で発生しました。著者らは、全人口の公式の死亡推定に含まれている介護施設での死亡の数を明らかにするために、より多くの情報を求めています。

スウェーデン

スウェーデンの介護施設の死亡率に関する全国的な数値はなく、最も影響が大きいストックホルム地域のみです(スウェーデンでのcovid-19による死亡の総数の半分以上がこの地域で発生しています)。4月30日、この地域の313の介護施設のうち、205の施設に少なくとも1人の住民がCOVID-19感染で登録されています(死亡を報告した施設の数に関する情報はありません)。ストックホルム地域でCOVID-19により死亡した1,406人のうち、630人が介護施設に住んでいました(45%)。

イギリス

英国政府は、COVID-19に関連する死亡に関する毎日の統計を公開しています。これらのデータには、公衆衛生研究所またはNHS研究所によって確定された検査結果が陽性であった人々の死亡に関する情報が含まれています。5月3日の時点で、28,446人の死者が記録されており、英国では186,599の検査室で確定されたCOVID-19症例が確認されています。さらに、NHSイングランドは、地域、患者の年齢、および最近では民族別に集計されたNHSトラストと同じ数字を提供しています。

イングランドとウェールズ
国家統計局(ONS)は、イングランドとウェールズで登録された死者について毎週更新を提供しています。これらの数字の性質はNHSの数字とは異なり、「COVID-19」が死亡診断書で(医師によって)言及されたすべての死亡が含まれます。4月17日までに、イングランドとウェールズでCOVID-19に関連して22,351人の死者が登録されました。ONSの数値は医師による認定、登録、処理が必要なため、準備に時間がかかります。死亡の認定と登録に時間がかかるため、ONSの毎週の数字は通常、約11日間遅れて公開されます。4月17日現在、16,708人のCOVID-19関連の死亡が病院で発生し(75%)、4,168人が介護施設で発生し(19%)、1,083人が個人宅で発生しました(5%)。2015年から2019年の間に発生したイングランドとウェールズの場所別の週別平均死亡数の特注分析によると、介護施設での2020年の16週目(4月11日から17日まで)の死亡数は、5年平均と比較して2倍以上でした。16週目に発生した死亡数(3,835人の死亡)は、1993年に比較可能な数値が開始されて以来、記録された死亡の週別の合計が最も高いものです。

英国の健康および社会的ケアの規制機関であるCare Quality Commission(CQC)は、介護施設セクターにおけるCOVID-19関連の死亡に関する情報の収集を開始しました。CQCのデータは、プロバイダーからの直接の通知に基づいています。これらのデータは、4月28日に初めて公開され、4月10日から24日までの間に4,343人の死亡が報告されました。イングランドの地方自治体もCOVID-19に関連する死亡に関するいくつかの情報を収集していますが、このデータの性質は非常にばらつきがあり、一般に公開されていません。

北アイルランド
4月19日以来、北アイルランド保健省はCOVID-19の毎日の統計を発表しています。4月30日現在、北アイルランドでCOVID-19の3,536例が確定され、347人が死亡しています。4月29日の時点で、70のCOVID-19のアウトブレイクが介護施設で報告されています。

スコットランド
4月28日の時点で、スコットランドの429(40%)の介護施設でCOVID-19の疑いがあるケースがあり、554(51%)の成人の介護施設では、COVID-19の疑いがある少なくとも1つの通知をCare Inspectorateに提出しています。 流行が始まって以来、これらの介護施設の367件で、COVID-19の疑いのある複数の症例が報告されています。COVID-19の疑いがある累計3,221件の累積症例が介護施設で報告されています。さらに、COVID-19が原因で成人介護施設では3,732人の職員が欠勤していると報告されており、これはすべての成人介護施設のスタッフの10%に相当します。

死亡に関する毎日のデータは病院で記録された有症状の症例のみを参照するのに対し、スコットランド国立記録(NRS)は、死亡証明書にCOVID-19を記載した死亡登録の毎週の分析を公開しています。この測定値は、病院内だけでなく、介護施設やその他の環境でのCOVID関連の死亡を捕捉します。 4月26日までの期間のデータは、2,272人の死亡がCOVID-19に関連していたことを示しています。これは、5年間の平均と比較して、17週目(4月20〜26日)で743人の超過死亡に相当します。合計886人のCOVID-19による死亡が介護施設で発生しました(39%)。

アメリカ

すべての州が養護施設およびその他の長期介護施設での死亡に関する統計を報告しているわけではありませんが、米国メディケアおよびメディケイドサービスセンター(CMS)は、すべての養護施設が今後数週間でCDCに感染および死亡を報告することを提案しています。これは、介護施設、自立生活施設、およびメモリケア病棟がメディケアまたはメディケイドプログラムの一部ではない場合の規制の違いにより、すべての可能性のある長期介護の死亡者数を網羅するものではありません。4月22日までに、介護施設やその他の長期介護施設からの報告による死者は1万人を超え、データは35州からのみ入手可能でした。

5.表とグラフの比較

この表は、この文書でこれまでに収集された公式情報源からの最新のデータをまとめたものですが、上記の制限と注意事項を踏まえて解釈する必要があります。このバージョンの表では、介護施設の居住者の死亡数と介護施設の死亡数を区別することを試みています。これまでのところ、フランスだけが定期的に病院で亡くなった介護施設居住者数と介護施設で亡くなった人数に関するデータを提供しているようです。 この表で提供されているデータの出典と定義の違いに関する詳細は、上記の国の項目で記載しています。この文書全体で強調されているように、データ収集方法の違いは、これらのデータが直接比較に適していないことを意味します。

下のグラフでは、COVID-19に関連する死亡の総数と、介護施設居住者におけるCOVID-19関連の死亡の割合を比較した公式の情報源からの同じデータを示しています。より多くの国からのデータが利用可能になると、ある国での合計死亡者数と介護施設居住者の死亡者数の割合との関係を分析できる可能性があります。

*翻訳文は当チームが翻訳を行った時点の論文等発表内容にもとづくもので暫定的な情報です。各記事に原文へのリンクを掲載しています。原文記載の発表日および当サイトでの翻訳日を各記事に記載していますので参照してください。
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